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The Magicians of Caprona

book  Diana Wynne Jones の "The Magicians of Caprona" を読みました。Christomanci シリーズの2作目。

 Christomanci シリーズというのは、魔法の使える人たちがいる世界。使えない人もいるし、へまばっかりしちゃう人もいれば、強い力をもつ魔法使いもいる。

 "The Magicians of Caprona" の舞台はイタリア。まだ統一されてなくて、地方ごとに諸侯が群雄割拠している。Caprona という町では Montana家と Pettocchi家という名家が永年、反目しあっている。最近、町を護っている魔法の力が弱くなっているという・・・。
 
 まず第1章で、主人公Tonino の家族の名前がでてくるんだけど、びっくりするような大家族なのね。祖父に大伯母さん、おじさん、おばさん、いとこたちと一族そろってがひとつのお屋敷に住んでるみたいなの。
 あまりの登場人物の多さにめげそうになったんだけど、とりあえずノートに名前を書きながらやりすごして、主人公の少年 Tonino を中心にしたお話が動き出すところまでたどりついたら、あとはするすると読めました。

 Tonino は学校に通いはじめたばかりというから、5~6才なのかな。呪文をなかなか覚えられなくて学校では苦労する、という設定。

 あと、ネコ。魔法使い・魔女にはネコがよく登場するけど、このお話に登場するネコたちがまたいい味だしてます。個性的で一見かわいげがなくて。

 Diana Wynne Jones の描くお話って、彼女が子どもの頃に第二次戦争を経験しているせいか、そういう描写が妙にリアル。直接戦闘シーンなどはないんだけど、いままで当たり前だった日常があっという間に非常時という非日常になってしまう様子がこのお話ではよく描かれている。戦争というと、The Dalemark Quartet シリーズのほうが色濃いけど。このお話では両家の反目がドタバタアニメみたいで面白おかしく描写されているんだけど、そのようすがエスカレートすればするほど痛烈な反戦メッセージにも思えて・・・。

 いろんな読み方・楽しみ方ができる一冊でした。

 表紙画像は "Witch Week" と "The Magicians of Caprona" の合本バージョンです。

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