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サンタクロースの秘密

book クロード レヴィ=ストロース (著), 中沢 新一 (著, 翻訳)

 昨年(2009年)亡くなられたんだよね、レヴィ・ストロース氏。名前をはじめて知ったのは大学のとき。文化人類学概論、みたいな授業だったんじゃないかな。
 レヴィ・ストロースといえば『悲しき熱帯』だろう、と思うんだけど、そっちは読んだことがなくて、たまたま図書館でこのタイトルと著者名に惹かれて手にとりました。レヴィ・ストロース氏がユダヤ系だということは知っていたから、彼がクリスマスというキリスト教のイベントをどう捉えているのかな、って思って。
 薄い本なので、ゆっくり読んでも1時間ほどで読めます。

 おもしろかった。書かれたのは1952年。戦後の復興期で、家庭や地域社会の伝統的なイベントだったクリスマスが商業的な要素が色濃くなってくる様子を指摘し、古い伝統がすたれそうですたれない現象、そこに見えるすたれさせない人間の心理についての指摘に、なるほどと興味深く読みました。

 ローマ帝国の時代に行われていたサトゥナリア祭のこと(サトクリフの『第9軍団のワシ』でも言及されてる)や、スイスや北欧にみられるクリスマスのヤギ(エルサ・ベスコフの絵本『ペッテルとロッタのクリスマス』に登場)など、絵本や児童書にでてくるお祭りのことが言及されている点と、ヨーロッパの人たちの季節観が簡潔に理解できる点が、興味深くてよかったです。

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