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道なきツンドラをゆく(グレートジャーニー人類5万キロの旅9)

book  冒険家関野さんのグレートジャーニー、第9巻では、夏のロシアの極東、ツンドラ地帯を旅をし、そこに暮らす人々の様子が描かれています。

 ツンドラ。夏には地表が解け、湿地になる、ということだけは知っていた。 湿地を歩くことがどれほど大変かは、サトクリフの物語に何度か出てくるので想像はしていたけれど、実際のところはどんなふうなんだろう、と、思っていたの。 大変だわ、これは。荷物を負った馬などは重いから、歩く場所を誤ると、倒れて沈み、身動きがとれなくなってしまう。なんども馬たちから荷物を下ろして助ける。 乾いた地面がどれほど歩きやすいか、あらためて実感、との記述に、そうかあ・・・と。

 もうひとつ。 この旅は1998年夏の話。ロシアが崩壊して数年たった頃なのかな。
 ソフホーズが機能しなくなって、現金収入がとだえてしまった人が多い。また、店に並ぶ商品の数も減っている。だから昔ながらの狩猟採集生活に徐々に戻っていかざるをえない、と。
 体制が変わるということが実際にはどういうことなのか。

 それから、診療所に来る患者さんの中では、アトピー性皮膚炎を患っている人が多いのだそう。野菜がとれないから、ビタミンCやミネラル不足のため、と。
 一方で、ツンドラの野草はミネラルの宝庫である、とも。ツンドラに生える植物のうち、食料にできるものを見分け、食する知識があれば、病を防ぐことができる。

 伝統的な文化の継承についても記述があるのだけれど、距離的に日本と近いだけに「遠いよその国のこと」と軽く読めなくなってくる。本書ではさらりと書いてあるだけなんだけどね。

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