読書105-106
105.白いクジラ―クジラの歌 ロバート シーゲル (著), Robert Siegel (原著), 中村 融 (翻訳) (邦訳1998) 原題:White Whale (1991)
ザトウクジラのフラレカナが語る、海の生き物からみた地球環境をめぐる物語。
作者の伝えたいことはわかる。題材となるエピソードの選定もわかる。けど残念ながら物語の世界に入り込めないまま読了。
なぜだろう。分量比が少し違ったのかな。 料理でいうと、材料は揃ってる。作りたいもののイメージもできてる。でも、味付けの段階で、調味料の分量がわたしの許容範囲内じゃなかったんだと思う。
106.北極星を目ざして―ジップの物語 キャサリン パターソン (著),山野辺 進 (イラスト), Katherine Paterson (原著), 岡本 浜江 (翻訳)(邦訳1998) 原題:JIP His Story(1996)
ジップはほかの住人たちと救貧農場で暮らしている。ジップは2歳くらいのときにウエスト・ヒル街道を走る馬車から放り出された。両親のことはわからない。農場でまともに働けるのはやせっぽちな少年ジップと身体はでかくて力は強いけれど頭の回転のほうは少々足りないシェルダンくらい。それでもジップは今の暮らしに満足していた。けれどそんな彼の生き方に変化がやってくる。フリント監督官が「あばれモン」を農場に連れてきたことをきっかけに……。19世紀の米国ヴァーモント州を舞台にした物語。
ジップの生い立ちをめぐる謎と、フリント監督官が連れてきた「あばれモン」と少年とのかかわり、この2つがうまい具合にからんで、ぐいぐい読めました。
アメリカの児童書をいろいろ読んでいる人なら、邦題からどんな話なのか見当がつくんじゃないかな。
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