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『The Armourer's House』

book  サトクリフの『The Armourer's House』。5万語、再読だけど時間がかかった。

 16世紀のロンドンが舞台で主人公は8歳の少女。幼い頃に両親を亡くし、祖母に育てられたタムシン。デボン州の祖母の家は海のすぐ近くにあり、タムシンは船が大好き。祖母が亡くなり、タムシンは住み慣れた家を離れ、見知らぬおじさんの家にひきとられる。おじさんの家は遠いロンドンにあり、家族が多い。ギデオンおじさんは鎧や剣を作る武具職人で、愛嬌のあるやさしいデボラおばさん。子どもたちが4人。14歳で海にあこがれる無口なピアス、10歳のベアトリクス、9歳のギル、3歳のおちびちゃん。それから犬のバンチ、料理番のメグ、ギデオンおじさんの弟子のティモシー。  ひとりぼっちで寂しかったタムシンは、いとこたちに囲まれる日々を過ごすうちに少しづつ新しい生活に馴染んでいく。

 サトクリフというと、ストイックで勇敢な男性を描いた作品が多いが、このお話は、少女が主人公。異色な存在。肌の色が濃く、黒髪で小柄。叶わぬ夢、見知らぬ世界への強いあこがれをもつ少女。夢をもつこと、それが実現することを信じること、その夢を共有してくれる大切な人の存在がどれほど力を与えてくれるか、そんなことが印象に残った1冊でした。大好きな1冊です。

 英訳版は古書でしか入手できないようです。邦訳はこちら。

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