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『天と地の守り人 第2部』

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上橋菜穂子

 上橋さんの守り人シリーズ最新刊です。シリーズ9冊目。主人公は新ヨゴ皇国のチャグムです。彼がバルサの故郷である北の山国、カンバル王国を旅するお話です。チャグムはもう17歳。シリーズ開始時は10歳くらいだったから成長しましたねぇ、しみじみ。

 カンバル王国が舞台になるのは、シリーズ2作目の『闇の守り人』以来、2度めです。雪をいただいたユサの山並みに囲まれ、豊かとはいえないけれどつつましく骨太に生きるカンバルの人びと。のんびりとした田園の新ヨゴの風土も好きだけど、この厳しい山国の風土もわたしは好きです。

 何を語ってもネタばれになりそうなので言えないけど、1年に1冊でるかでないかのシリーズを読み継いできたわたしには、感慨深い1冊でした。『蒼路の旅人』でたったひとりで南のタルシュ帝国まで旅をし、見聞を広め一段と成長したチャグムが、冬のカンバルを旅する。それがメインだけれど、新ヨゴ皇国にいるタンダ、新ヨゴの光扇京にいるシュガやジン、南の大国タルシュ帝国の皇帝もちょっぴり登場します。

 守り人シリーズの重要なテーマになっている、目には見えないけどこの世界に重なって存在しているもうひとつの世界、ナユグ。ナユグは時間の流れる速度がこの世界とは異なっていて、長い春を迎えようとしている。それがこの世界にも影響をあたえている。  これは物語の設定だけど、今年の驚異的な暖冬の中で読むと、一段とリアルに感じます。どうか、物語の中でも、現実の世界でも、ひどいことが起こりませんように。起こってしまったことに速やかに健やかに対応できる力をわたしたちが発揮できますように。

 次の第3部が完結編だそうです。今月中に発刊の予定(偕成社HPより)。 楽しみだけどさびしい気もする。こんな過酷な状況だけど、皆、何か支えとなる幸せを掴めるといいなぁ。

 上橋さんの別のお話『獣の奏者』の2冊も本棚待機をしているけど、守り人シリーズが落ち着くまでちょっと待っててもらうつもり。もう少し守り人シリーズの世界にひたっていたい(笑)。

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