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『The Satanic Mill』

 春に届いた『The Satanic Mill』をようやく読了。前半の1/3を読むのに3ヶ月、後半2/3は1週間で一気に読了しました。
 アマゾンではマーケットプレイスでしか入手できないので、お値段は張りますが、内容はとってもお薦めです。(Amazon.co.jp の「ハードカバー、525円」と表示の本は、わたしは入手できませんでした。)

 時は18世紀始め、チェコとポーランドの国境にちかいドイツのラウジッツ地方が舞台です。
 14歳の少年クラバートは、夢で見た「コーゼル湿地の水車場へ来い」という誘いに応え、水車場を訪ね、水車職人に弟子入りをします。でも、その水車場はただの水車場ではありませんでした。魔法を教える魔法学校でもあったのでした。
 と書くと、ハリーポッターみたいですが、雰囲気は全く異なります。ホグワーツ魔法学校には宗教的な善悪の要素が排除されているけれど、クラバートの習う魔法は、Black Magic 、明らかにキリスト教に反する邪悪な力なのだから(便利ではあるんですけどね)。
 誠実な友人と少年を愛する娘の愛情、そして邪悪な力に立ち向かう少年。児童文学の王道を行くお話です。
 キャラクターが魅力的。クラバートにとっては対決相手となる親方でさえ、憎む気にはなれないの。
 組織って何だろうって、ほんとに考えさせられました。

book 洋書には作品に対する解説はありませんが、日本語版『クラバート』には、舞台となったラウジッツ地方の地図や物語の成立の解説がついています。

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