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最近の和書

 ここ2ヶ月くらいの間に読んだ和書たちです。大人になってからは日本語読書は知識系に偏っています。最近のマイ・テーマは2つ。
 (1)論理力を身につけたい
 (2)北欧やヨーロッパの教育について知識を深めたい
 わたしの中ではこの2つのテーマはつながっています。問題解決能力を身につけたい、あるものごとを文章でわかりやすく伝える技術を身につけたい、というのが今のわたしのテーマなのです。でも、本のテーマはあちこちに脱線してます(笑)。

book
『「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール』藤沢晃治 
 分かりやすさを悪例・改善例を示し、ルール化して解説。それはいいけど、ルールが16もあるのは、どうかな。黄金則は3つか4つくらいにまとめるのがいいと思うなぁ。

book
『質問力―話し上手はここがちがう』斎藤孝 
 ざっと一読しただけの段階です。実践できるところまで消化できてないけど、この人の文章は面白いです。具体例をあげ、図化し、シンプルなことばで定義づける。わかりやすくて説得力があります。

book
『子どもを叱らずにすむ方法おしえます―お母さんがラクになる新しいしつけ』スティーヴ ビダルフ 
 そんな方法があるなら知りたいと思って読んでみた。しかし、読んでみてもやっぱり子育ては大変であることに変わりはないということがわかりました。皆、子育ては悩みながらやってるってことですね。子育て中のおとうさん、おかあさんにはホントに頭がさがります。

book
『外国語を身につけるための日本語レッスン』三森ゆりか
 外国語をマスターしたいのなら、日常のことばの運用においても、欧米の論理的な発想をとりいれましょうという趣旨の本(とはわたしの解釈)。内容は、日本語は主語があいまいになりやすいので意識して明確にしましょう、とか、何かを描写する場合には上から下へ、素材・形・色の順番でなどルールにそって記述すると伝わりやすいなど、具体的でわかりやすい。対話のルールや説明のルールなど、そんなものにルールがあるのかぁって思います。
 外国語をマスターする気はなくても、わかりやすい伝達表現を心がけるうえで参考になります。ふだん、何気なく使っていることばを見直すきっかけにもなります。

book
『徹底つみ上げ式 子どものための論理トレーニング・プリント』三森ゆりか
 前述の『外国語を~』と同筆者。前述書で推奨した論理的な発想・ことばづかいを実際に身につけることを目的とした、子ども用の作文ドリルです。小学校3~4年生くらいから使えるかなぁ。構成は、ステップ1からステップ5からなり、内容は徐々に複雑になってゆきます。1ステップは、論証・物語・説明・描写・報告・視点を変える・絵の分析の、7つのテーマにわかれています。
 子ども用とあなどることなかれ。大人が読んでも発見があって面白いです。

book
『論理的に考える力を引き出す―親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング』三森ゆりか
 『外国語を~』とテーマは同じですが、家庭での子育ての際に応用できる事例を多くより取り上げています。しかし、うちは家人もわたしもそもそも口数が少ない。トレーニングにならないんだよね(^^;。

book
『論理力がカンタンに身につく本』北川達夫
 論理力がひと晩で魔法のようにつく方法というわけではありません(当たり前か)。わかりやすく説得力のある文章を書くために、いくつかの論理展開パターンを紹介しています。論理展開パターンは単純なものから複雑なものへという順になっていて、パターンごとに具体的な解説がついています。結論から述べる、という論理文で強調される文章構成は本書にもでてきます。今のわたしにはかなり役にたつ本です。

book
『図解:フィンランド・メソッド入門』北川達夫
 国際統一テスト(OECD)読解力テストで連続1位のフィンランド。そのフィンランドの小学校の国語教育を5つのメソッド(発想力・論理力・表現力・コミュニケーション力)で解説した本です。入門の名のとおり、シンプルなパターンを提示しただけなので、これだけを読むと、ふう~ん、で終わってしまうかも。他の同類書と合わせて読むことをおススメします。

『競争しなくても世界一 フィンランドの教育』福田誠治
 フィンランドの教育を、制度や教育カリキュラム、実際の授業風景などから伝える本です。ちょっと専門的かな。でも新たな気づきがいっぱい。

book
『あなた自身の社会-スウェーデンの中学教科書』 アーネ リンドクウィスト , ヤン ウェステル
 昨年、皇太子さまが言及なさったことで話題になりました。スウェーデンの社会科の教科書です。その内容にわたしは驚きました。
 これから実社会に出て、社会の一員として生きてゆく青少年が、実社会にでてから直面するであろうことをストレートに取り上げています。テーマは税金や選挙制度といった政治的なことや、結婚、性、購買契約や家計などの身近な問題から、麻薬や犯罪といった社会問題まで幅広く扱っています。テーマごとに、簡単な解説、多様性を示すデータ数値と意見、そして問いかけ、という構成になっています。意見の記述には、等身大の中学生の視点も多く含んでいます。知識を増やすためではなく、具体的に多様な考え方を提示することで、実際に自分でも考えてみることを求める、そんな教科書です。
 こんなのどうやって成績をつけるんだろう。正解がひとつなんてことはありえない。この教科書からわかることは、ひとつのテーマに対しても、いろんな考え方があるということ。
 小学校の頃から論理力を鍛えてきた子どもたちは、中学生になるとこういうテーマをきちんと自分の頭脳で考えられるようになるのだろうか。今のわたしの論理力はきっとスウェーデンの中学生にかないません。

book
『デンマークの子育て・人育ち 「人が資源」の福祉社会』澤渡夏代ブラント
 デンマーク人と国際結婚をした日本人女性が、30年以上のデンマーク生活をとおして、デンマークの子育て・教育をふりかえります。デンマークでは「自立した大人を育成する」ことが教育の大前提になっているということがわかります。

book
『「分かりやすい話し方」の技術』 吉田たかよし
 もとNHKアナウンサーが書いたわかりやすい話し方のお話。
 聞いて理解できる文章とは、読んで理解できる文章よりもっと単純化する必要がある。「書いて幼稚と思えるぐらいの文章で話す」ことが必要とのこと。
 また、複雑な文章を単純化するためには論理を整理する必要がある。そのために矢印メモを紹介し活用をすすめる。
 この2点が具体的にわかっただけでも、わたしには読んだ価値がありました。しかし、言うは易し行うは難し。シンプルに言うことは易しくないです。ここでもやっぱり「結論からいう」ことが強調されています。

book
『すごい考え方』ハワード・ゴールドマン
 ビジネスマン向け自己啓発系の本。コーチング、プロジェクト・マネッジメントの方法をざくっととりあげています。過去や事象を「結果」として捉えるのではなく、未来に活かす「成果」として捉えよう、ということから始まります。今を語る「現在語」ではなく、どうすれば目的を実現できるかを語る「未来語」を意識して多用し、考え方そのものの変革することで、自らの力を高めようという本。既存の自己啓発本とカブるところもあります。p4の「すごい考え方をあなたの頭にインストールしよう」のチャートは端的でわかりやすいです。

book
『「本を読む子」は必ず伸びる!』 樋口裕一
 力強いタイトルの割に中身はふつう。すんなり「そうだよね」と思うことが書いてある。読書好きの大人からみるとごく当然のことばかりという印象です。でも、書店や図書館に行く習慣をつけようとか、本を買い与える場合は、全集を一括でそろえるより興味の湧いたときにそれに合った本を与えようなんて提案は、当たり前だけどつい見落としてしまうステップなのかな。書店の児童書コーナーに行けば、「ほら、早く選んで」とか「そんな本はもっと小さい子が読むような本でしょ」なんて言ってる親御さんの声が聞こえてくるのだから、やっぱりこういう本は必要なのかも。

book
『子どもが必ず本好きになる16の方法 実践アニマシオン』 有元秀文
 数人のグループで読み聞かせをしたあとで楽しくゲーム感覚の遊びをすることを通して、より深い読解力と幅広い表現力を身につけようという本。わたしは読書を自己完結型の遊びだと思っているので、こんなふうに読書を集団ゲームの材料にすることに対して、少々違和感を感じます。でも、こんなふうに何人かでひとつの本を楽しむ時間を共有できるのは良いですね。また、ひとりで読むときにも、こんなことを気にかけながら読む方法もあるのかというのは新たな気づきでした。

book
『子育てと教育の大原則』糸山泰造
 課題をいちど絵にして解決方法を考える「視考力」という概念を提唱し、子供の発達に沿った教育とは何かを解説した本。「わかる」ことと「できる」ことはどう違うのか、「予習」と「準備学習」はどう違うのかなどという話から始まります。小学生の間は、早く答えを出す訓練ではなくじっくり考える力を育てようという主張には、なるほどー。子供が身近にいないわたしには、年齢と発達の過程がわかりやすかった。
 わたしは面倒くさがりで飽きっぽい性格なので、じっくり焦らずに問題を解決する力ってどうやったら身につくんだろうと思ってしまいます。そう、子育て・家庭教育の本を読んでも、わたしにとって問題なのは子どもではなく自分なのです。この本がその直接の答えというわけではないけれど、とっかかりにはなります。ああ、自分をいちから育てなおしたいわ(笑)。

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はー。何冊あるんだ? げ、16冊。ひえ~。この熱意を仕事に向ければいいのにねー(爆爆)
知識だけでいろんな力が身につくわけはない。実践しなくちゃね。それは今後の課題です。

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